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フリーランスエンジニアが契約書の「業務範囲」で単価交渉できず後悔した体験談

フリーランスエンジニア
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フリーランスとして案件に入るとき、契約書や発注書の業務内容欄をどこまで細かく確認していますか?

もしそこに「○○開発に関わる一切の作業」と書かれていたら注意が必要です。

結論からお伝えすると、この曖昧な表記を放置したまま契約すると、参画後にどれだけ仕事を覚えて現場に貢献しても、「なぜか一向に単価が上がらない」という状況に陥りやすくなります。

今回は、僕自身が現場で経験した実情や、周りのエンジニア仲間から聞いたリアルな失敗談をもとに、契約書の業務範囲が引き起こすリスクと、後悔しないために契約前にできる対策をお話ししますね。

契約書の「業務範囲」が広すぎると単価が上がりづらい理由

なぜ業務範囲の記載が広いと単価が上がりにくくなるのか。理由は単純で、企業側からすると「すべて契約の範囲内」として処理できてしまうからです。

「○○開発に関わる一切の作業」で何でも屋になり、単価交渉の材料を失うリスク

僕自身、過去に参画した案件で「Webシステム開発に関わる一切の作業」という契約を交わしたことがあります。

最初はPythonでのバックエンド実装がメインでしたが、数ヶ月経つと現場の状況に合わせて、仕様の整理、別チームからの問い合わせ対応、突発的なテスト作業なども少しずつ任されるようになりました。

現場の力になりたい一心で対応し、こなせる業務の幅も広がったため、1年後の更新時に「対応範囲も広くなったので単価アップをお願いしたい」と交渉しました。しかし、返ってきた反応は厳しいものでした。

「契約書に『一切の作業』とありますし、開発にまつわる業務の範囲内でお任せしている認識でした」

企業側からすれば、契約書に沿った業務を行ってもらっているだけという認識だったんです。

「頑張って対応範囲を広げれば評価されるだろう」と企業の良識に頼る「運任せ」の状態にしておくと、いざ交渉するときに「契約外の成果」として主張できる客観的な根拠がなくなってしまいます。

単価が上がらない現状とモチベーションへの影響

自分の貢献やスキルの拡張が報酬に反映されない状態が続くと、日々の開発に向かうモチベーションにも影響が出てきます。

エージェントが単価交渉に消極的になりやすい理由

エージェント経由で参画している場合、「単価交渉はエージェントがやってくれるはず」と期待したくなりますよね。

ですが、エージェントはクライアント企業との契約を円滑に継続させたいのが本音です。「契約範囲を超える明確な役割変更」などの客観的な根拠がない限り、自発的に強気な単価交渉へ動くことには消極的になりがちです。

「本人が現場で手広く頑張っています」という感覚的な理由だけでは、エージェント側も企業へ交渉を切り出しにくいのがリアルな現場感です。

仕事に慣れても単価据え置きで目標が見失われる懸念

現場のシステム構造やドメイン知識を理解し、スムーズに業務を回せるようになったのに、単価はずっと据え置きのまま。

そうなると、「せっかく仕事を覚えて貢献度を上げたのに、何のために頑張っているんだろう」と目指すべき目標が見えなくなってしまいます。やりがいを感じにくくなり、毎日の業務が消化試合のようになってしまうのは、エンジニアにとっても辛いことですよね。

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フリーランスエンジニアにとって単価アップが重要な理由

「現状の単価で生活できているからいいや」と放置してしまうのは非常にもったいないです。フリーランスにとって、現在の単価を上げておくことは将来のキャリアに大きく影響します。

現在の単価が次の案件の交渉ベース(基準)になる

新しい案件を探す際、エージェントの面談などで必ず聞かれるのが「直近の案件での単価」です。

仮に今の現場で長期間働き、どれだけスキルが向上していても、単価が「70万円」で固定されていたらどうでしょう。次の案件に移る際の交渉基準も「前職(前案件)が70万円なので、今回も70〜75万円あたりがスタートラインですね」と設定されやすくなります。

ベースとなる単価を上げておくことは、次の案件でのスタートラインを引き上げ、自身の市場価値を正当に保つために欠かせないポイントです。

「単価交渉」か「1年ごとの環境変更」か:コスパと精神的疲弊の比較

単価を上げていくアプローチは大きく分けて2つあります。

  1. 今の現場で根拠を持って「単価交渉」をする
  2. 1年ごとなどに現場を変え、より単価の高い案件に移る

手っ取り早く単価を上げるなら「定期的に現場を変える」のも選択肢の一つです。ただ、現場が変わるたびに人間関係をゼロから構築し、その現場特有のローカルルールを覚え直す作業が発生します。この精神的な負荷は決して小さくありません。

無駄なストレスを避け、慣れた環境で気持ちよく単価を上げていくためにも、契約内容を整えて「今の現場で自然に交渉ができる状態を作っておく」のが、一番コスパの良い方法だと感じています。

単価交渉をしやすくするために契約前に確認すべきこと

後からスムーズに単価交渉を進めるためには、参画前に行う「契約書のチェック」がすべてです。

エージェント経由の契約時は「業務内容の記載」を必ず確認する

エージェントから契約書や発注書が送られてきたら、金額や稼働時間だけでなく、「業務内容」の欄を必ず確認しましょう。

もし「〜に関わる一切の作業」のような抽象的な表記があったらスルーせず、「具体的にどの工程(作業範囲)までを想定されていますか?」とエージェントに確認してみるのがおすすめです。

契約締結前に業務範囲を絞り・明確化するポイント

契約を結ぶ前であれば、業務内容の記載を調整してもらうことは十分可能です。具体的には、以下のようなポイントを意識して調整を依頼してみてください。

  • 「一切の作業」という曖昧な表現を削除・変更してもらう
  • 「基本設計、詳細設計、実装、単体テスト」など担当する具体的な工程を明記する
  • 仕様調整や運用保守など、対象外とする作業があれば事前にすり合わせておく

あらかじめ業務範囲を「絞り込んで明確化」しておけば、参画後に要件定義や他チームのサポートなど上位の役割を任された際、大きな武器になります。

「契約時の範囲(設計・実装・テスト)を超えて、要件定義や他チームのサポートまで担当しています。役割が広がっているため、次回の更新で単価アップをご検討いただけないでしょうか」

このように境界線が明確になっていれば、エージェントを通じた客観的で説得力のある交渉が可能になります。

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自分に寄り添ってくれるエージェント選びも大切な戦略です

契約前の細かいすり合わせや実際の単価交渉がスムーズに進むかどうかは、間に入ってくれるエージェントがどれだけエンジニア側に立って動いてくれるかに大きく左右されます。

僕自身も以前、「契約書の記載がいつも大雑把だな…」「単価交渉の話をしてもあまり動いてくれないな…」と一人でモヤモヤしていた時期がありました。

もし今使っているエージェントとの付き合いに少しでも違和感や不安があるなら、無理に1社だけに絞らず、他のエージェントの担当者と一度話してみるのも自然な選択肢です。

エージェントによっては、契約段階から業務範囲の確認を丁寧に行ってくれたり、こちらの貢献度を汲み取って企業側に粘り強く交渉してくれたりするところもあります。

いくつかのエージェントで無料相談してみて、「自分の今のスキルでの適正単価」や「契約時のサポート体制」を軽く聞いてみるだけでも、自分の立ち位置や新しい選択肢が見えてくることが多いですよ。

僕自身の失敗や現場での気づきが、これから新しい案件契約を結ぶ方や、単価交渉に悩んでいる方の参考になれば幸いです。

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